登場人物
Motegi:私
ゴッチ:相方(日本人)
Gary(ギャリー):英国のエンジニア
ボス:Garyの上司
アル:ドイツ人(Wackerのエンジニア)
カール:ドイツ人(Wackerのエンジニア)
怪しげな道のその先にあったもの
夜、謎の施設に連れて行かれ、そこで見たものは・・・。
こんにちは、Moteです。
今回もドイツ出張の思い出の8話。
エピソードは、怪しげな施設に
連れていかれた夜のお話です。
↓
↓
曜日は忘れましたが
金曜だったような・・・。
仕事も終わり帰ることになりました。
なぜかいつもより早い時間に。
そしてGaryが、
お客さんと何か話をしています。
ドイツ人のアルさん。
そしてカールさん。
そして
「See you later」
と聞こえたような。
そしていつも通り
Garyの車に乗り込みます。
そしてGaryから説明が、
今日はお客さん達と
夕食を一緒にすることになった。
今からそこに向かう。
「ああ、なるほどその話か」
そういえば彼らが日本に来た時も
一緒に夕食を食べにいった事あったな。
と思い出しました。
ドイツ人の運転する車に
Garyが付いていきます。
道からは街灯も無くなり、
光は、自動車のヘッドライトしかありません。
こんなところにレストランなんかあるのか?
知らない人の運転する車なら
不安になるところですが、
その辺は安心してました。
多分、隣町にでも行くのかな?
と思ってました。
そして到着した場所。
「えっ、何これ!」
そこには大きな倉庫らしき建物が。
まるでマフィアが麻薬の取引に使うような
雰囲気の建物。
映画のそんなシーンを思い起こさせます。
そして理由も分からずに中に入ることに。
中は外とは一転、明るくなっていました。
そしてそこにあったもの。
それは・・・・
カートのレース場でした。
思わず「えっ!何これ!」
といった気分です。
そしてレース場のスタッフと
アルさんとカールさん。
そしてなぜがGaryが話をしています。
Garyは初めてじゃないみたいです。
Wacker社担当のエンジニアとして
何度もここを訪れているので、
まあ、あり得るかと思いました。
今日はレースを見ながら食事かな。
と思っていたら、
レースをするのは自分たちと告げられます。
「はっ?何じゃそりゃ!」
といった気持ちに一瞬なりましたが、
まあ、遊園地のショボいのしか
乗ったことが無かったので、
まあいいか、ドイツに来たんだから。
と気分を入れ替えて出走することに。
全部で10人くらいだったかと、
見た事のないドイツ人までいる。
カートは右足でアクセル。
左脚でブレーキで運転。
アクセルを吹かすといい音がします。
そして頭の中ではフジテレビの
F1中継の音楽が流れます。
いざ、レース開始
レースは2グループに分かれて
行われました。
私は2つ目のグループ。
グループ1のレースの状況を
観ています。
あっ、このレース場の2階は
ちょっとしたレストランに
なっていて飲食が出来ます。
さすがにビールは無しにしました。
そして設置されたモニターには
順位が表示されます。
そこそこの距離、そしてS字カーブもあります。
そしてコースは古タイヤで区切って作られていて、
万が一壁にぶつかっても大丈夫なようです。
あっ、言い忘れてましたが、
目のところだけ開いた布を被って
ヘルメット着用です。
また、レーシングスーツも
希望者には貸してくれます。
出場者の半分はレーシングスーツ着てました。
あんな狭い場所でも追い越しがあるなど
すぐ下でレースが繰り広げられています。
そして、やっぱりと言うか
ここでも
イングランド対ジャーマニーの対決です。
モニターの順位を見たり、
下のレースを見たりと
軽食を取りながらの観戦です。
イギリスとドイツ、
F1とサッカーはお互い死んでも負けたくない。
その意識がむき出しになります。
しかも結果が出ている、録画中継でも
お互い熱く言い合ってます。
グループ1のレースが終わり
順位が決定します。
そしてグループ2のレースが始まります。
私もレース出場です。
実際に運転してみると、
そこそこのスピードも出るし、
ハンドルも思いです。
何より右がアクセル、左がブレーキ
に慣れてません。
私はずっとビリを走ってました。
やがて先頭から追い越され、
周回遅れになってしまいます。
そしてそのままFinish。
ぶっちぎりでビリでした。
トホホ・・・。
でも、初めての経験で
楽しかったです。
それぞれのグループの上位者で
決勝を行います。
私は今度は上でビールを飲みながら
観戦です。
そしてレースも終わり、
最終順位が決まります。
1位:カールさん(ドイツ)
2位:Gary(イングランド)
3位:忘れました(ドイツ人)
このレース場、
表彰台もあるんです。
バックにはクィーンの
「We are the champion」
が流れて、表彰式です。
ここまでやるんだ。
本当に好きなんだな。
とあらためて感心しました。
カールさんは何か記念品を
貰ってました。
そして
絶対の自信を持っていたGaryは
「あり得ない」と表情をしながら
ふて腐れてます。
それがまた愛嬌を感じさせました。
こうして予想外のレースを終え、
帰ることになりました。
そしてホテルのレストランで
ドイツ人も交えてパーティーです。
帰りの心配もなく、
かなり飲みました。
この日は新たにイングランドから来た
Garyのボス、ピーターに
ゴチになりました。
締めの一言
この日は、出張のプレッシャーから
少し開放されて無心で楽しめました。
緊張、緊張だけではダメですね。
時には頭を空っぽにすることも必要です。
空っぽにした分、空いたスペースには
新しい何かが入ってきます。
それは果たしてポジティブなのか
ネガティブなのかは自分次第。
よく読まれている人気の記事
感想・意見・質問はコチラから
今回の記事はどうでした?
久しぶりに思い出した
ドイツへの旅の話です。
感想などあれば、
送っていただけると嬉しいです。