ヌンチャクの稽古法とエピソード【後編】

破壊力中心の稽古法

こんにちは、Moteです。

前回は、エピソードの紹介でしたが、

今回は稽古法を紹介します。

ヌンチャクの選び方

 

ヌンチャクに限ったことではありませんが、

道具の使い勝手は大きな要素です。

 

まずは、紐の長さです。

紐の長さは自分の拳約1個分が基準です。

以下参照。

 

握ってみて、上の棒部分が

若干傾く位の長さです。

 

短いと振った時にスピードが出過ぎ、

長いと、振った時の半径が大きくなって遅くなり、

瞬間的な加速が、やり難くなり、

尚且つ、物を打った時にバウンドして

殺傷力が落ちます。

 

同じことが、棒の部分にも言えます。

長さの基準は自分の前腕と同じか、

若干短い長さが良いです。

 

加えて、紐なのか鎖なのか?

(ブルースが使っていたのは鎖のタイプです)

ですが、私のお勧めは紐です。

理由は、長さの調整が出来るからです。

 

ただ、

紐は定期的に見直して交換しないと、

稽古中に千切れてしまう事があります。

(一度経験)

人に当たったらタダでは済みません。

かなりの怪我を負わせる事になります。

現代では、面倒な事になるので要注意です。

 

そして、実際に購入となったら、

お店に行って実際に手に取り振って見る。

可能ならお店で数種類試してみる。

 

しかし、自分の中に基準がないと

良いのか悪いのかの判断がつきません。

 

一番良いのは、道場などで

他の道場生が持っているものを試させてもらう。

そして正確な振り方を知ってこそ

選定基準も自分の中に出来ます。

 

そして、最後は振ってみて

「しっくりくるかどうかです。」

自分の感覚に合っている。

これが一番大事です。

合わない物は、

振ってもしっくりこないし、

何か引っ掛かる感じがします。

(私の経験により)

 

素振り

武器はまず慣れる、手になじませる。
ことが大事です。

まずは一つ目の素振り。

図のように持ち、右手で振って

図に示す仮想の的に向かって打ちます。

なお、持つ場所は棒の真ん中です。

打った棒は仮想の的を

素通りして左手に戻ります。

 

仮想の的をやや上に設定していますが、

あれよりも下に設定して打つと

戻ってきた時に、振りの速度が

落ちず、左手でキャッチが難しくなります。

 

図の説明通りだと、戻ってきたときに

速度が落ちているため、キャッチが容易になります。

 

この素振りは右手のスナップで行います。

 

素振り Part2

この方法は、

左手でキャッチせず振りぬき、左のわき腹から

背中にかけて巻き込ませるようにして、

速度を落として止めます。

 

ここで上手く巻き込ませないと

自分の身体を打つはめになります。

 

更に注意が必要なことがあります。

とっても大事なポイントです。

 

それは、

それは、

それは、

 

左脚を後ろに大きく引くことです。

じゃないと、自分の脚を

ヌンチャクで打つことになります。

通称:自爆

私も経験済です。

 

左のスネを思いっ切り打ちました。

その場所がみるみる腫れて

小籠包が出来ました。

肉汁ならぬ体液も出ました。

診察してませんが、

その後の経過を見ると、

多分、ヒビが入っと思います。

 

ここでもう一つ、

とっても大事な事を言います。

それは刀の事です。

刀で何かを斬る場合も同じような挙動です。

もし、

脚を引かずに刀を振り下ろすたら

自分の脚を斬ることになります。

 

ヌンチャクなら、痛いで済みますが、

刀では・・・・。

 

ということで話を戻します。

 

素振りの場合は、

あえて大型のヌンチャクでやるのも鍛錬になります。

ただし、右だけ筋肉痛になります。

 

叩くではなく、斬る

稽古し始めの段階では

段ボールなどの的を打つときも

思いっ切り、力強く振ることに集中します。

 

そしてある程度、振れるようになったら

「斬る」という意識を持って振ります。

その違いを説明していきます。

俗に言う「叩く」の場合、

段ボールは凹むだけです。

 

一方、斬る感覚で振ると

段ボールは「えぐれ」ます。

※段ボールの材質で若干変わります。

 

違いは、なるべく棒の先端を当て

その瞬間にスナップを効かせて

加速させ、振り切ります。

 

ここで、加速が不十分な場合は

「えぐる」ことが出来ません。

 

そのため、棒の長さや紐の長さが

大事になってきます。

 

私の場合、振りぬく瞬間

「シャーーー!!」

と気合の声を出します。

※タレントの勝俣さんではないし、

卓球の愛ちゃんは「サーッ」です。

 

声を出して振り抜く、

これがまた気持ちが良いんです。

 

物を全力で壊すって気持ちが良いです。

スカッとします。

 

ちなみに、

少年部にこの稽古をやらせると、

みんな夢中でやります。

多少武器が自分の身体に当たろうが関係ないです。

とにかく全力でやります。

 

こういった光景を見ると

「ああ、これが原点かも」

と思います。

 

大人になると、

「かっこよくやるには・・・」

とか、

「失敗はしたくない。」

といった心理が働き、逆に動きが鈍くなります。

 

こういったことも稽古の一環だと思う一方、

今は無心かもしれない少年部には、

これから生きていくと、

色々と悩むときが来るぞ・・・。

と思う自分がいます。

大きなお世話ですね。

 

ということで、

ヌンチャクのお話を前後編でお送りしました。

Moteの締めの一言

ヌンチャクの演武を、

動画や生で見たことがあるのですが、

これまで見たもので、

「これは!!」

と感じたものはありません。

 

多分、素振りや型だけで

実際に物を打ったり、

壊したりの経験が無いんだろうなと

推測できます。

 

また、2人で武器の攻防の演武というのも

ありますが、

武器同士を思いっきりぶつけ合うまでは、

やっていないのでは無いかと思います。

 

正直、武器を武器で受け止める。

なんて無謀です。

もうそれしか方法が無い。

そこまで追い詰められた時の

最終手段です。

 

かわす、受け流す。

で考えた方が最良です。

 

武器は色々な事を教えてくれます。

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今回は武器術のヌンチャクに関する

私が習った事、独学時代のエピソードを

前編、後編で紹介させてもらいました。

 

武術に興味が無い人には

どうでもいい内容かもしれませんが、

少しでも興味がある人には、

何かしら役に立ったかと思っています。

 

一方、こういった細やかな記事で

興味を持ってもらえると嬉しく思います。

 

もし、興味を持った方がいたら、

何かしらの感想や意見、質問をもらえると

私も記事を書いた甲斐があります。

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おススメ動画などがあれば、

是非、紹介してください。

 

 

 

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