実物大のガンダムの大きさを感じる
何年か前、等身大のガンダムが
お台場で「大地に立ってました。」
当時はそれだけでも感動もので、
私もお台場に行き、実際目にしました。
その時は、たまたま、
ガンダムの股の下を通れるということで、
股の下から写真を撮りました。
股の下から見上げるガンダム。
これは周囲から見るのと違って
迫りくるものを感じた事を記憶しています。
「こんなデカイ物が動くのか・・・」
ガンダムは身長が約18m。
建物の高さで言うなら5階建てくらいです。
アニメで観ると
そんなに大きくは感じませんが、
実物大だと大きく感じます。
分かり易いものと比較するなら
電車の1両の長さが約20m。
横にするとそうでもない物でも、
立てると結構な高さに感じます。
これまでのロボットアニメは
「大きさ」を売りにしていたところがあります。
中には身長200mの設定といったものもありました。
子供の頃は、大きいほど凄い、強いと
思ったものですが、成長するにしたがい
大ききれば大きいほど、
重力があるため動きにくくなる。
という現実を知ります。
そんな中で知ったガンダム。
ある書籍で読んだのですが、
あの身長が重力下では限度の身長であると。
まあ、モビルスーツは主に
宇宙を舞台にしているわけなので
あまり問題ではないかと思うのですが、
これまた、これまでのロボットアニメと異なり
敵も味方も多くのモビルスーツが登場し、
収容する戦艦も登場します。
名前がモビルスーツとあるように、
宇宙服の延長、そして重機の延長と考えると
あの大きさが妥当なのかなと思います。
もっとリアルに考えると
「装甲騎兵ボトムズ」
のATに行きつくのかもしれませんが。
コロナ過での製作に外国も・・。
あれから数年。
今度は等身大の動くガンダムが出現しました。
知っている人は知ってるし、
知ってるけど、まだ見たことが無い。
こんな人もいると思います。
ガンダムが好きな人なら見たいはずです。
しかし、
2020年はまさにコロナ過で終わった年でした。
見に行きたくても行けない。
そんな人が全国には沢山いたと思います。
そんな中、見に行くことが出来た私は
本当に幸運だと思います。
そしてこの動くガンダム。
コロナ過の中で製作されていたんです。
施設内のメイキングのブースがあるのですが
その中でメイキングの様子を約3分の動画で
紹介していました。
その動画の撮影の日付を観ると
2019年の終わりから20年にかけて作っているんです。
まさにコロナ過の真っ最中。
投稿されたYoutubeの動画に対して外国人が、
世界中が、コロナ過で大騒ぎの真っ最中に
日本人はこんなものを作っていやがる。
という、
呆れたとも、称えるとも、変人ともとれる
意見がありました。
私も実は同感です。
そうは言っても、等身大で動くというのは物凄いです。
ガンダム、大地に立っている!
さてチケットはネットで購入したため
当日は、券売所に並ぶこと無くスムーズに入場。
まあ平日でコロナ過なのか人数は少なめでした。
次の入れ替え辺りから人が増えだすのかもしれませんが。
ファクトリー内に入ると、
そこにはジャジャーンと。
ガンダムが大地に立ってます。
傍で見上げるとあらためて大きく感じます。
お台場でも見たはずなのに。
とりあえず、写真を数枚。
正面から、横から、遠くから、近くからと。
そして、動き出すまで時間があったので、
ショップやメイキングのブースがあったので
そちらを探検。
ショップでは主にガンプラが売れていて
かご一杯に既に購入している人もいました。
これからその荷物を持ちながら
ファクトリー内を回るのか?
と思いながら、
ああ、コインロッカーに入れのか?
でもロッカー2つ、若しくは3つじゃないと
入りきらないと思いながら、
まあ他人のことだし、と気持ちを切り替え
ショップを見て回りました。
知り合いへのお土産として
ポストカードを買って、
隣のメイキングのブースへ移動。
動くガンダムの内部の構造の一部が
数分の一の大きさで展示されていて
実際に動かす事も出来ます。
また先に紹介した
メイキングの動画も流れています。
あとはバーチャルリアリティで、
コックピットまで階段で昇って
コックピットからの景色を見ることが出来ます。
高いところが苦手な私にとっては
怖かったです。
バーチャルなのに・・・。
ガンダム、大地で動く!
いよいよガンダムが動き出す時間が近づき
観覧場所に人が集まりだします。
ソーシャルディスタンスとして
地面に描かれてマーク上に立ちます。
館内放送が流れ、
ガンダムの足元から煙が噴出され、
動きだしました。
前に前進して片膝を着いて、
もう一度膝を伸ばして立ち上がり
この間、腕も連動して動きます。
そして上半身をねじりつつ、
顔も左方向を向きます(確か)。
そして最後に、右腕を振り上げ、
そして人差し指を天に突き立てます。
ここまでで約9分。
実際の動きを生で見ながら
スマホで動画を撮影します。
時々スマホの画面を見て、
例えば、
頭部がフレームアウトしてたら修正します。
カメラ越しだと迫力が伝わって来ません。
見るなら、絶対に自分の生の目です!!
ガンダムの頭部が目の前に!
天に指を突き立てたポーズで停止した状態。
そこから頭部とコックピットの高さまで
行くことが出来ます。
勿論、別料金です。
しかし会場に行くんだったら、
別料金を払ってでも体験することをおススメします。
高いところが苦手な私でも思いました。
2人組になった上で数人のグループ分けして
エレベータで見学用の通路に移動します。
私は最初に頭部の高さに行きましたす。
一言「高い!怖い!」です。
案内係りの指示に従い、
時間を置いて少しずつ移動しながら
目の前のガンダムの頭部を
ガラス越しに観ます。
そして背部にあるガンダム本体を支える装置と
多くのケーブルと制御用の装置、
ヒザの裏側に見えるモーターなども見る事が出来ます。
私のようなメカトロのエンジニアには
こういった面もたまらない光景です。
到着してから数分後、
再びガンダムが動き出します。
先ほど地上で見た動作をもう一度行います。
地上で見た光景とは異なる光景が
そこにあります。
見学者みんなが、写真や動画を撮りまくります。
当然私も撮りました。
グループの全員が一通り見たら
次、コックピットの高さに移動します。
最初にコックピットの高さに行った
グループと入れ替えです。
コックピットの高さは、
最初に頭部の高さに行ったためか
さほど高さを感じません。
ここでは腰のねじりや、
顔をアゴ下からの角度で見る事が出来ます。
やがて見学の時間も終わり、
エレベータで地上に戻ります。
やっぱり地上が安心。
と思いながらも
「やっぱり行って良かった。」
と思いにふけ、後はどうしようかな?
と考えながら、ショップにもう一度行きました。
ちょうど昼時で、
ファクトリー内のレストランで
ランチとも思ったのですが、
「ちょっと高いな・・・」
と思ったので自販機のコーヒーで済ませました。
誰かと一緒ならレストランでランチ
だったと思います。
十数分、ファクトリー内を散策したあと
「もう帰るか」と思い、
出口に向かいました。
出口の前には
「富野由悠季」氏の挨拶文が
展示されており、それを読みました。
そこには「謝り」の言葉が。
理由は「歩かせたかった」とのこと。
でも今の技術で、あの重量は無理。
加えて、
安定性に欠けるので、乗り物扱いではなく
建築物扱いになってしまうとのこと。
なるほど。
技術に加えて法律ということもあるのか。
と感じました。
でも、色んな技術者の熱意で
まずはここまで来たんだなって
感じさせれました。
こういった関係者の熱意も含めて
来て良かったと感じた半日でした。
動くガンダムからその先の未来へ
例えば
「からくり人形」というのを知ってますか?
東芝の創立者も作っていたという、
バネやヒモなどで構成された人形。
有名なのは弓を引いて矢を放ち的に当てる。
という、からくり人形。
この人形が作られていたのが幕末。
今から約150年前です。
からくり人形から約150年を経て
動く等身大のガンダム。
個人的には物凄い進歩だと思っています。
更に操縦するとなると
更に先になります・・・。
私達は、
アニメなどで未来の世界を観ることが出来ます。
しかし楽しみながらも、どこかでは有り得ない世界と
想いながら観ているのかもしれません。
しかし、
約300年前の江戸時代の人から現代の見た場合、
それは今の私たちがアニメで観る未来の世界なのでは?
と時折思います。
ちょうどガンダムの世界が
今から約300年後の世界だと何かで読みました。
と考えると、今、横浜にある
動くガンダムの開発は
スタート地点に立ったのかもしれません。
もちろん、そのままガンダムに繋がるのではなく、
その過程で多くの技術が開発されることでしょう。
その技術が他の技術に活用される。
といった感じで。
そして夢は無いかもしれませんが、
実用的な観点からすると、
二足歩行のロボットよりは、
モビルアーマーや
ガンキャノンの方が有りかなって思います。
追伸
もし、
二足歩行で操縦出来るもので、
実用的な物としては、前にも言った
「装甲騎兵ボトムズ」の
AT(アーマードトルーパー )かな。
全高4メートル。
アニメのように動けるようになるまで
俺は生きているだろうか?
ちなみに作品としても
ボトムズは根強い人気があります。
そして知ってました?
主題歌の「炎のさだめ」を
歌っているのは「織田哲郎」さん。
Youtubeで歌っている動画もありますので
紹介しておきます。